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検診で早期発見を
子宮頸がんは子宮の入り口である頸部にできるがんのこと。がん化する前の前がん段階で発見すれば、簡単な手術で済むため子宮を残すことができ、その後の妊娠・出産も可能だ。しかし、進行すると子宮や子宮周辺を摘出しなければならず、さらに命の危険にもさらされる。早期治療であればほぼ100%完治が期待できるけれど、進行したものでは再発の可能性も含め、5年生存率はぐっと下がる。たとえ命が助かったとしても、妊娠・出産ができなくなるだけでなく、排尿・排便障害など一生付きまとう後遺症も残り、QOL(生活の質)の低下は免れない。
早期発見のカギを握るのは、がん検診。定期的に健診を行っていれば、前がん段階での発見も可能。しかし、実際に検診を受けている人の割合は残念ながら低く、平成19年度の静岡県内の受診率はわずか21.4%(※)。検査さえしていれば落とす必要のなかった命が、今も奪われ続けているという現実。"知らない"ことがまさに命取りになる。20歳になったら少なくとも2年に一度は定期健診を受けておきたい。
※出展:国立がん研究センターがん対策情報センター
予防できるがん
「子宮頸がんはウイルス感染が原因なんです」と話すのは、静岡レディースクリニックの内田玄祥医師。がんの中には遺伝的要素が強いものもあるが、この子宮頸がんは近年の研究により、ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することで引き起こされることが分かっている。HPVは、性交渉により感染するもので、約80%の女性が一生のうち一度は感染するといわれるほど、ありふれたウイルス。ほとんどの場合は感染しても自然治癒力で排除されるが、まれに感染が長期化すると感染部位ががん化することがある。
人によって異なるものの、平均して約6~10年程度の持続感染でがんの前段階に移行し、その後がんに進行する。性交渉が早まっている今、感染から10年でがん化するとすれば、20代半ばでの発症も珍しくない。また、一度の感染で発症してしまう場合もあるので、性交渉の経験が少ないから大丈夫というものでもない。
原因がウイルスというのは、かぜやインフルエンザと同じ。だからこそだれでもかかる可能性がある。その半面、対策も取りやすいという一面も併せ持っている。たとえば、ワクチン。昨年12月から国内でも接種が始まっている。HPVには多くの型があり、そのうちハイリスク型と呼ばれる16型と18型の感染防止に効果があるという。またウイルスに感染しているかを調べる検査をすることで、前がん段階よりも前にリスクを回避することもできる。内田医師は「ワクチンで予防し、検診で早期に発見・治療するのがなによりも大事。自分だけでなく、娘さんの誕生日、入学のお祝いや記念日にワクチンをプレゼントするというのもいいですね」と提唱する。自分や大切な人の体は、自分で守る。そんな当たり前のことをもう一度見直してみよう。









