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子宮頸がんと乳がんは通常のがんと違い、20代から40代までの発症率が高い。だからこそ、若いうちの検診が非常に大切。普段忙しくてついつい後回しにしてしまいがちな検診だけれど、自分の体を見つめ直すいい機会にもなるはず。その大切さや意味を知った上で、改めて検診に行く習慣を身につけよう。
★この特集は「アステン」(静岡新聞社刊)2010年8月号に掲載されました。
検診で早期発見を目指す
数あるがん検診の中でも、子宮頸がん検診の有効性はトップクラス。この有効性とは、いかにがんを発見するかではなく、いかに死亡率を減らすことができるかが基準。「定期健診を受け早期発見することで、死亡率を80%減らすことができるというデータもあります。
また死亡率を減らすだけでなく、妊娠・分娩も可能となるケースも多くあります」と話すのは、静岡健康管理センター副所長の佐橋徹医師。検診により、自分の命だけでなく、これから生まれてくる命をも守ることができる。そのためにも20歳になったら102年に1度、検診に行くようにしたい。
検診で行うのは、大きく分けて3つ。まずは問診。気がかりがあるのなら、ここで医師に相談しよう。続いて内診。腹鏡を使用して子宮頚部の状態を確認し、異常がないかを診察する。そして、やわらかいブラシやへらで細胞を採取して検査終了。採取した細胞はその後、細胞検査士による検査に回され、専門医のチェックを経て2週間から1ヵ月で結果が出る。
細胞診結果によっては精密検査としてコルポ診(拡大鏡による観察)や組織診(組織採取による検査)を行い、最終的な診断を下すことになる。
ちなみに、要精密検査となるのが全体の1%強、そのうちがんと最終診断されるのは2%程度。
「要精密検査=がん」ではないので、怖がらずに検査を受けよう。
なお佐橋医師によれば、日本の検診精度は世界でもトップレベル。「検査自体はとても簡単。短時間で済むし、安全な検査なので、おっくうがらずに検診を受けていただきたいですね」
(佐橋医師)。
子宮頸がん検診は、自治体による補助が受けられる。静岡県中部では、自己負担額700円から1,700円程度で20歳以上の女性が対象。<br />また、20歳から5歳おきに無料クーポンも配布される。詳しくは居住する自治体に問い合わせてみて。
結婚前にブライダル検診を
結婚を控えた女性なら、ブライダル検診の受診がおすすめ。子宮頸がんだけではなく、さまざまな感染症や先天的・後天的な婦人科系の疾患の有無などを調べることで、将来の家族計画などを立てることもできる。検査にはさまざまなものがあるが、その人のライフスタイルや年齢などによって必要な検査は異なるので、医師と相談の上、検査項目を決めたい。費用は検査ごと異なるが、子宮頸がん、乳がんの検診については自治体から補助が受けられるので、うまく組み合わせて検査するのが賢明だ。
とはいえ、結婚前の女性にとって、産婦人科の敷居は高いことも。特に内診に抵抗を示す女性も多い。そこで富松レディスクリニックの富松功光院長は「そういう方には、内診をせずに自己採取で行う検査もあります」と話す。もちろん内診をした方が目での確認もできるため確実性は高まるが、自己採取でも診断することができるという。
「女性の体は自分のものでありながら、家族の体でもあり、社会の体でもあるんです」と富松院長。特にこれから結婚して家庭を持つ女性は、母として、妻として家族を支え、仕事や地域でも責任ある立場として社会を支える存在。だからこそ、自分ひとりの体ではないということを意識して、健康には気を配りたい。そのためにも、結婚という人生の転機に検診を受け、自分の体を改めて見直す機会にしよう。
次回は「ワクチン」について2010年9月4日に掲載予定。









