NPO法人・女性特有のがんサポートグループ「オレンジティ」理事長河村裕美さんからの
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年間で15,000人が罹患するといわれる子宮頸がん。医療は日々進化し、生存率なども高まってきている一方で、
心のケアを必要とする患者たちは多い。今回は、患者の支援やサポートについて特集します。
★この特集は「アステン」(静岡新聞社刊)2010年12月号に掲載されました。
患者会がつなぐ絆
「がんになって最初にしなければならないのは、自分の状況を把握することなんです」と話すのは河村理事長。同じ病気にかかった仲間と会うことで、自分の状況を客観的に見ることができ、気持ちを整理することができるのだという。「術後は不安におそわれます。後遺症は医療ミスが原因ではないかと疑ったり、家族との関係がギクシャクして落ち込んだり。それが、自分だけではないと知ることで、自分の状況と折り合いをつけることができるんです」
現在、この「おしゃべりサロン」には毎回10名前後が参加している。患者同士だからこそ、医療者にはできないリアルな悩みや改善方法などについて、お互いに話し合うことができる。また、"先輩"患者と触れ合うことで、自分の将来についても具体的なイメージができるようになるという。この会には、時に術後の患者のみでなく、治療を控えた患者も参加することがある。結婚予定の彼同伴で訪れた女性は、この会に参加したことによって、彼と向き合うことができ、今後について前向きな話ができたという。
自分の健康に関心を持って
これ以上患者を増やさないために自分たちに何ができるのだろう、と考え、次に取り組んだのは、啓発活動だった。研修でアメリカに渡った際、目にしたのが、子宮頸がんを表すティール&ホワイトリボン。これを子宮頸がんの検診、予防のシンボルとして日本国内でも広めようと、2009年に「ティール&ホワイトリボンプロジェクト」を設立し、各地で啓発活動を積極的に行っている。
もう一つ、河村さんが患者となって気付いたことがあるという。それは、知らない弱者を守るということの大切さ。これから風邪やインフルエンザがはやる時期となるが、抗がん剤治療をしている人は、免疫力が低下しているため、普通の元気な人が自分では大したことがないと思っている風邪でも、たまたま近くに抗がん剤治療中の患者がいれば、その人の命を危険にさらすことになるかもしれない。「自分がインフルエンザにならないためだけでなく、周りにうつさないためにも、予防接種は受けてほしい」と河村さんは切実に訴える。
まずは自分の体に関心を持つこと。そして、周りの人の健康に関心を持つこと。そして、みんなが健康で過ごせる社会をつくっていきたい。









