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HOME > アステン特集 > 特集vol.7「新春特別編」
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女優から政治家へー。
昨年夏に行われた参議院選挙で見事当選、華麗なる転身を果たした三原じゅん子さん。実は、三原さんは子宮頸がんのサバイバーの一人。
今回は新春特別編として、罹患者の立場から、子宮頸がんの啓発活動にまい進する三原じゅん子さんに、アステンが単独インタビュー。その模様を紹介する。

★この特集は「アステン」(静岡新聞社刊)2011年1月号に掲載されました。

検診で早期発見を

 2008年3月。定期健診のつもりで人間ドックを受けた三原さんに思いも寄らない診断が下る。医師から告げられた病名は、子宮頸がん。その年の7月には子宮を全摘出することとなる。
 「医師に病名を告げられたときは、頭の中が真っ白でした。現実を受け入れるのには時間がかかりましたね。まず、がん=死。とにかく悪い方に悪い方に、と考えが流れていきました。そして、なによりも辛かったのが、二度と子どもを宿すことができなくなったということ。それを振り払うように、目前の仕事をこなすことを目標にリハビリをして、術後2週間で舞台の仕事に戻りました」
 このことを自分の胸にしまっておくつもりだったという三原さん。それが、あることをきっかけに大きく動き出すことになる。
 「週刊誌に書かれたんですよ。本当は一生黙っておきたかったんです。でも、間違った報道をされるくらいなら、きちんと自分の言葉で話したいと思い、公表することにしました」
 反響は、予想をはるかに超えていた。「ブログや手紙など、非常に多くの声が寄せられました。中には同じ病気にかかった方たちも多かったんです。そこで驚いたのは、この病気にかかったことを公表できない人が多いということ。性交渉で感染する子宮頸がんには、いまだに誤った知識から生まれる差別や偏見があります。小さな村では、周りの人に分かってしまうと、そこに住み続けることも難しい状況になる、というのです。正しい知識の啓発の必要性を強く感じました」

 

検診で早期発見を

 それからの三原さんの行動は早かった。すぐにNPOの活動に参加。知名度を生かし、子宮頸がんの啓発活動に心血を注ぐ。
 「私と同じ思いはこれ以上、誰にもさせたくないという思いから参加しました。でも、限界を感じたんです。やはり国が認めてくれなければ何も動かない。経験者でなければなかなか重い腰は上がらない。そこで、国政の場で訴えていく道を選んだのです」
 仲間からも背中を押され、昨年夏の参議院選挙に出馬。多くの支持を集め、今度は国会議員としてこの問題に取り組むこととなった。そして昨年11月。議員立法である「子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案」が議会を通過。国がワクチン接種の一部負担を行うこととなった。
 「ラッキーだったんですよ。議員立法がすぐに通るなんて、それほどあることではありませんから。これは国民の大きな声に後押しされて成立した法案だと思っています。でもこれで納得したわけではありません。国がワクチン接種の費用を100%負担するまで頑張っていきたいと思っています」
 とはいえ、大きな一歩であることは間違いない。
 「学校などでワクチンの集団接種と成人後の検診が徹底されれば、数十年後にはこの病気は撲滅に近い状態になります。"昔、そんな病気があったな"と言えるようになる日が来る人を願っています」
 単に費用面だけではなく、国民の意識付けも必要だ。
 「ワクチン接種率、検診受診率を上げることが急務です。そのためにまずは保護者や教育者から十分な理解を得ることが先決です。そのためにも正しい知識の啓発をする活動に力を入れています。そして、正しい知識を持った親御さんから、お子さんに対して、女性の体の仕組みや性の重要性、そしてがんの怖さなどを正しく伝えていただきたいのです。例えば、初潮を迎えたときは、そのような話をするにはいいタイミングかもしれません」
 女性なら誰もがかかる可能性のある子宮頸がん。議員として、そしてサバイバーとしての三原さんの言葉は実感がこもる。
 「子宮頸がんは恋愛をして好きな人の子どもを産み育て、家族をつくるというありふれた幸せを奪う病気。ともすると自身の命さえ奪う、恐ろしい病気なのです。でもワクチンによって未然に防げます。検診で早期発見すれば子宮を温存し、子どもを産むことも可能です。そのためにも中学生以上の女のお子さんがいらっしゃる方は、予防接種をしてあげてください。そして、成人女性は検診に行ってください。自分たちの体を守るのは自分たち自身なのですから」

 

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