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子宮頸がんの診断が下った場合、身体的、精神的に負担がかかる。
しかし、患者を襲う負担はそれだけではない。経済的な負担もその1つ。今回は、子宮頸がんに関わるお金について特集する。
★この特集は「アステン」(静岡新聞社刊)2011年2月号に掲載されました。
意外にかかる費用
子宮頸がんにかかった場合、どのくらい費用がかかるのだろう。考えられる支出項目は、誰もが思いつくものとしては、治療に関するもの、入院に関するものの2つ。治療費には、手術代はもちろん、場合によっては薬や抗がん剤、その後の検診費用が含まれる。がんの場合、私費診療科目も多いため、健康保険では賄いきれない場合も多いのが現状だ。また、入院費としては、差額ベッド代、入院中病院内で生活していくための雑費などが考えられる。
しかし「本当はそれだけではないんです」と話すのは、ファイナンシャルプランナーの坂野亜希子さんだ。入院治療が必要な場合、仕事を休まざるを得ない。その収入減となる部分の生活保障、家事や保育を代行してもらうための費用、さらには家族がお見舞い等にくる交通費など、予想以上にかかるものだ。しかも、退院した後も、定期的な通院などがあり、すぐに普段の生活に戻れるわけではないので、その間の生活保障も必要となってくる。
もう1つ忘れてはいけないのが、後遺症に伴う出費。例えば、リンパ節まで手術で取り除いた場合、下肢のむくみがひどくなるため、それを防止するための特殊なストッキングや下着など、かかる費用は多い。しかも、こちらについては、一生涯かかり続けるものでもある。 トータルでかかる費用は、進行具合や治療法など、人それぞれで一概に言えないが、100万円を超えることも珍しくない。多ければ、数百万円とも。これらの費用負担が難しいから、と、最善の治療をあきらめるのは、あまりに惜しい。
リスク管理は自己責任で
とはいえ、さまざまな制度などにより、これらの費用負担が軽減される可能性もある。まず1つは、高額医療費制度。1人1ヵ月の自己負担限度額は所得に応じて計算され、かかった費用との差額分の払い戻しを受けることができる。ただし、この制度が適用されるのは、保険診療のみ。保険外診療については、あくまで自己負担となる。また、1カ月ごとの計算となるため、月をまたいでの治療の場合、払い戻しを受けられないケースもある。または、健康保険組合によっては独自に見舞金や還付金がもらえるケースもある。ただし、これはすべての人に当てはまるわけではないので、自分が加入している健康保険組合に確認をした方がいいだろう。
そこで、リスク管理という観点から考えたいのが、医療保険だ。現在、各社から女性のがんに手厚い各種医療保険が登場している。これは、通常の医療保障に加え、女性特有の病気にかかった場合プラスして保険金がもらえるというもの。生命保険文化センターの調査によると、入院1日あたりの自己負担費用の平均は約20,000円。がんなどの大きな病気ともなれば高額な治療法を検討する局面もあるだろう。病気は時を選ばない。いつでもこの費用が確実に払えるのであれば、保険の必要はないが、不安が残るのであれば、加入しておいた方が安心だ。
「病気になったとき、自分の体の心配だけでも大変。そんな中で、金銭的な心配までするのは、大きな負担になります。せめてその心配だけでも、事前にリスク管理しておくことで軽減してあげてほしいですね」(坂野さん)。とはいえ、知識がなければ、自分に適した保険選びは難しい。各種セミナーに参加したり、ファイナンシャルプランナーに相談したりして、自分にとって最適なリスク管理方法を選択したいものだ。アステンでは子宮頸がん啓発キャンペーンの一環として、シリーズで子宮頸がんについて紹介します。次回は「近況」について特集します。









